旅行好きにとって、憧れのステータスであるSFC(ANAスーパーフライヤーズカード)とJGC(JALグローバルクラブカード)。
飛行機好きな人たちの中では、ANA利用が多い人たちを青組、JAL利用が多い人たちを赤組、と呼びます。そして、ANAもJALもどちらも利用が多い、という意味で、2つの航空会社のステイタス取得している人たちを、青と赤を混ぜた色で、紫組と呼びます。
はじめに
私は、ANAの「SFC」とJALの「JGC」という、両航空会社の上級会員資格を持つダブルホルダーです。
通称紫組です。
この記事では、2017年にSFC取得、2023年にすべりこみでJGC会員資格を取得することができた私が、それぞれを取得した経緯のおはなしや、各資格の特典を利用して感じていることをお伝えしたいと思います。
ちなみに、↑この上の写真は、2024年3月時点での私のANAカード、JALカードです。それぞれ、ANAであればSUPER FLYERSのロゴが、JALであればJAL GLOBAL CLUBのロゴがあるクレジットカードになります。
そして、クレジットカードとは別に、プラスチック製のステイタスカードも申請して保持しています。ANAアプリやJALアプリでも、ステイタス表示はできて日本国内であれば各航空会社ラウンジが利用できるのですが、海外でスターアライアンス、ワンワールドのステイタス保持を証明する際にアプリだとNGの場合があるということで申請しています。(プラスチック製カードについては、以前は申請しなくても送付されてきていましたが、今は申請しないと届かない仕組みになっています。)
私の体験から、飛行機旅や、航空会社の上級会員ステイタスについて、それらが旅の価値や人生体験を豊かにするということに、興味を持っていただけるとうれしいです。
ANA SFC(スーパーフライヤーズカード)を取得するまで
私がANA SFCを取得するまでの経緯は次のような流れでした。
- 2013年飛行機出張でナゾの空港ラウンジ、ナゾの優先搭乗に気づく
毎週のように飛行機出張。その際に一般人は入れないオーラの空港ラウンジ、ナゾに呼び出される優先搭乗の存在に気づく。この頃にクレジットカードを作ってポイント貯めていたら余裕でステイタス取得できていた。情報を知らないというのはとても怖いことだと後々ひどく後悔する。
- 2016年 前半マイル、ポイントが分散していることに気づく
飛行機に乗るのは年に数回だった年が続き、この年もそうかと高をくくっていたら、プライベート、仕事で飛行機に乗る機会が増えだす。ふとしたことで航空会社のステイタス制度を知る。
- 2016年 中盤情報収集を開始
安いチケットを優先していたため安いチケットを購入できた時は優越感に浸っていたものの、マイル、ポイントが分散。結果論だが、結果として数多く飛行機に乗ることになるのなら、お得意先を決めればポイントやマイルでお得になるのでは?と気付き、情報をかき集める。(結果、過去にチャンスがあったことに気づき、自分の無知を恨む)
- 2016年 終盤検討、そして決断
航空会社ステイタス取得での特典と、都度安いチケットを購入とのメリット・デメリットを検討する日々。過去の自分の無知の後悔と収集癖が後押しし、なるようになれー!と、まだマイルの貯め方・使い方、PP単価などうやむやなまま、2017年にSFC修行する!とだけ決意。
- 2017年01月ANA VISAゴールドカードを申し込み
審査落ちしないか恐怖を感じながら過ごす。無事発行連絡。
- 2017年02月ANA VISAゴールドカード到着
到着早々、SFC修行開始。始まってみたら、出張、プライベートがほとんどなラッキー年。集中型というよりはゆっくり1年かけての型だったため、達成するまでは気が休まらなかったのが唯一の難点。
- 2017年12月50,000PP超え達成
たまったマイルでいわゆる沖縄を絡めたプレエコSINタッチで一気に捲り。始めてリュックひとつで海外に行った体験。最後の調整を短距離国内線で50,000PP超えを達成し、SFC申し込み権利獲得。
- 2018年01月ANA VISA スーパーフライヤーズゴールドカードを手に
「SUPER FLYERS」の黒帯が入ったカードが到着。晴れて私もナゾのラウンジに入り、ナゾの優先列に並ぶことができるように。
SFC取得については、過去にステイタス取得のチャンスがあったのに情報を知らなかったことでそのチャンスをみすみす見過ごしていたという後悔が、一番の機動力になった気がしています。
同時に、情報を知っていれば、普段と違った面白いこと、楽しいことを体験できて、そしてちょっとお得なことが溢れている、ということを改めて実感した経験となりました。
ステイタス取得をおすすめする理由①
SFC取得後、ダブルホルダーになろうと思ったきっかけ
無事にANAのSFC会員になり、その後数年間はSFCの会員特典を利用したいためANAをメインに利用していました。
ところが、ある旅行をした際、行き先の空港がJAL路線のみだったため、おのずとJALを利用しました。
その時に
- 予約時に選択できる座席の候補が少ない
- 専用保安検査場の利用、優先チェックイン/手荷物預けができない
- 航空会社ラウンジが利用できない
- 預け荷物がなかなか出てこない
という、普通といえば普通のことに対して「不便だな…」と感じてしまったのです。
座席が選べないわけでもなく、並べば保安検査もできますし、クレジットカードラウンジもあり、荷物は最後のほうでもしっかり出てきます。十分です。
ただ、一度ANAで受けてしまい快適に感じていた特典サービスをJAL利用では受けられなかった時、少々さみしく感じてしまったのです。悲しいかな…人間のさがです。
JAL JGC(JALグローバルクラブ)会員資格を取得するまで
その後、JAL JGCを取得するまでの経緯は次のような流れでした。
- 2018年JALを利用した際に上級会員サービスを受けられないことに悲しむ
ANAで知ってしまった上級会員サービスを、JALでは受けられないことに悲しさを感じる。JGCになりたい気持ちはあるも、SFC修行翌年に連続でJGC修行をする気力が無く、見送り。
- 2019年気力たまらず
SFC修行とは違う用語が羅列するJGC修行。情報収集しようとするものの、いまいちテンションが上がらず、ステイタス獲得という面では特に動き無し。ANAマイルを貯めており、2020年にはマイルで海外旅行に行ければいいなと考えていた。
- 2020年おうち時間
世界的に旅行が困難な事態に。こうなるとステイタスもただのカード。
- 2021年旅行解禁なるも手続き煩雑
旅行はできるようになったが、色々な手続きが煩雑で飛行機旅は躊躇。ホテルなどはお得に利用できたのは良かった。
- 2022年 前半ダブルポイントなどのキャンペーンを横目にチャレンジせず
この頃が一番お得に修行ができていた時期かと。ただ、世間の情勢からステイタス取得する価値について懐疑的になってしまい、チャレンジに消極的になっていたのは否めず。一番お得だったのに…。(後に後悔。結局SFC取得時と同じ轍を踏む)
- 2022年 後半JALステイタス制度変更のうわさを耳にする
迷いで悶々としてる中、ネット上でJALのステイタス制度が近々変更になるかもしれないという情報を見かけることが多くなる。そういった情報を気にすることができたのも、SFCを持っていたからこそ。ありがとうSFC。
- 2023年 当初50,000PP超え達成
JGCの噂について、クレジットカードやポイントのステマ的な煽り情報かもしれない…と少し怪しんでいたが、ほぼ間違いないだろうとなってくる。変更が改善なのか改悪かはまだ不明なものの、SFC時の後悔、JGCでも2022年の後悔がまた後押ししし、今年取る!といきなりアクセルが上がる。
- 2023年03月JAL・JCBプラチナを申し込み
JALマイルを貯める生活というものをしていなかったので、カード入会時キャンペーン、搭乗時のマイル取得をシミュレーションし、CLUB-Aゴールドとプラチナを比較した結果、年会費をかけてもプラチナのほうがペイできると判断。申し込み。
- 2023年04月JAL・JCBプラチナ到着
10月までのフライトプラン計画。FOP計算、マイル計算、マイルからe-JALポイントへの交換でチケット代への還元など、スプレッドシートとにらめっこ。カード到着日に3往復、6フライト予約。
- 2023年10月50,000FOP超え達成
海外にも行きたかったがFOP単価があまり良くなく、マイル貯蓄も無かったため国内線のみで達成。
- 2023年11月JALグローバルクラブ JCBプラチナを手に
「JAL GLOBAL CLUB」の文字が中央に踊るカードが到着。晴れて赤組にも仲間入り。紫組に。
振り返ってみると、JGC取得も、お得にステイタス取得できるチャンスがあったのにやる気がなかったことでチャンスを逃してしまった後悔が、機動力になりました。
それと、アンテナを張っていたことでステイタス制度が変更になるという情報を得ることができたのが、JGC取得の本腰を入れられた一番の理由でした。
気になっているその時に少し不安でも実行すれば結果として何とかなっている、何とかなってそれもまた貴重な体験になる、ということをまたまた実感した経験となりました。
ステイタス取得をおすすめする理由②
この点に共感いただける方におすすめな本が『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』です。私はJGC修行中、機内でこの本をオーディブルで聴きながら、修行やこれからの行動について考えたものです。まだ読まれていない方はチェックしてみてください。
ダブルホルダーのメリット・体験談
先日さっそく、行きはANA、帰りはJALという、往復で航空会社が異なる飛行機旅をしました。なぜこんな旅をしたかと言うと、旅の計画を立てた段階で安いチケットが片方ずつだったためです。こういった時、片方の上級会員資格のみ所持であれば、無理に少し高くなるのは承知で同一航空会社の往復チケットを手配していたかもしれません。
利用したい航空会社のどちらの資格も持っていたことで、往復で違う航空会社でも、それぞれでの特典を受けられるという心の余裕から、より安いチケットを選択できる、選択しよう、という【選択肢】が増えました。
そして、JGCになる前に少し残念に感じていた点が、すべてクリアになりました。
- 予約時に選択できる座席の候補が多い
- 専用保安検査場の利用ができて、混雑する列に並ばずスムーズに検査場通過
- 航空会社ラウンジを利用して搭乗前までの時間をゆったり
- 到着空港(羽田空港)で預け荷物がすぐ出てきたので電車見送り2本分ぐらいの時間節約
というメリットを受け、旅の始めから終わりまでノーストレスで心地よさを感じながら時間をすごすことができ、旅が素晴らしい思い出となりました。
ステイタス取得をおすすめする理由③
ステイタス取得のための方法
SFCやJGCを取得するためには、それぞれの航空会社で定められた条件を満たす必要があります。
ただ残念なことに、JALのJGC取得については2024年から取得条件のハードルが上がり、取得までの道のりが険しいものとなってしまいました。ですが場合によっては、元々出張族でJALマイレージ会員登録はして毎週のようにJALに乗っていたけれど上級会員資格制度を知らず申請していなかった、といった方などはもしかすると既に条件をクリア、もしくは条件クリア一歩手前、という可能性もあります。可能性はゼロではありませんのでチャレンジに向けて情報をキャッチしていきましょう。
- SFC: 50,000プレミアムポイントまたはANA便で50回搭乗
- JGC: 1,500 Life Status ポイント
詳しい条件などについては、別の記事で説明できればと思っています。
JGCの条件、1,500 Life Status ポイントクリアがもしかすると身近にあるかも…!?
条件クリアには、航空会社やクレジットカードでのキャンペーンを利用することで、効率的に条件を満たすこともできます。公式サイトで条件を確認したり、多くのブログでも取得条件や取得テクニックの記事がありますので、調べてみるのも良いでしょう。
ステイタスの活用で豊かな体験をしてみよう
シンプルなこと、効率の良いことが好きな私は、SFC、JGCを持つことができてとても良かったと実感しています。
私が飛行機で旅をするのは年に1回~数回程度です。その貴重な旅の時に、スムーズで心地よく効率的に旅ができることは、旅の体験や思い出をより豊かにしている、できていると感じています。
この記事が、あなたの旅をより快適にするきっかけに、新しい体験にチャレンジするきっかけにしていただけたならとても嬉しいです。
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